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モンゴル・ホーミーを生で聴いた♪ [文化]

2009年2月21日(土)

かつてテレビなどでモンゴルの人が
ホーミーを歌っているのを聴いたことがあり
「ホーミー」というものに興味があった。
今回、ひょんな機会で生のホーミーを
聴くことができた。
しかも二日連続という幸せ。

初めて知ったこと、
ホーミーって17種類もあるそうな。
その中の3つを教えてもらった。
①人間の声よりも低い音で
 鹿の声など動物の声を表現したホーミー
②人間の声より高い、ホーミーの中でも
 もっとも高い音をだし
 風の流れる音や小鳥のさえずりを表現したホーミー
③小川の流れと、風や小鳥の声を表現した
 ハーモニーのホーミー

目を閉じてホーミーを聴いていると
自分がモンゴルの草原に立っているような、
景色が見えてきた感じがした。
本当に風を感じるくらいのリアルさ。
低い声の上にコロコロ転がるような・・・
笛のようで笛でない、なんとも不思議な音・・・
人間の体がリアルに楽器になっているようだ。
HOMI2.jpg
少し、下あごを受けて音の高さを調整しているのか・・・

聞いたところ、ホーミーは声ではないので
息は普通の声楽のように声を出すよりも負担がなく、
しかも長時間声をだせるそうだ。


------遠くまで広がる乾いた砂のにおい、家畜の甘いにおい、
なんとなくゲルのすっぱいにおい・・・
(ってモンゴルに行ったことがないのですっぱいかわからないが)、
草と水のちょっぴり苦いにおい・・・。
なんか私の勝手なイメージが
次々と湧き上がってくる、スゴイ音の旋律。
一体全体何なん??これは楽譜に書けるの????
何コレ??
子守唄にしたらぐっすり眠れそうだし熟睡できそうだ。

この初めての生のホーミーは、
モンゴルから神戸の大学院に留学している
ホーミー歌手の彼。
何を勉強してるのか聞き忘れたけど、モンゴルには奥様も
残して来て、勉強に励んでいるらしい。
まだ日本留学してたった2年らしいど、日本語も堪能だ。
homi1.jpg
daichin2.jpg

ホーミー歌手のことを聞いてみた。
「モンゴルにはホーミーを歌える人はたくさんいるんですか?」
彼は8年前にモンゴルでホーミー歌手の認定(?)を
受けたそうだが、彼は69番目の認定だったとか。
地球上の人口が約60億人としたら、
ほぼ1億分の1という割合だ。
ホーミーっぽいのを歌える人はたくさんいるが
彼のいう本物のホーミーを歌える人は
ほんの僅かということになる。

見たことがないので意外な感じがしたが
ホーミー歌手には女性もいるそうだ。
特別な訓練を受けると3週間くらいで
ホーミーっぽい音が出せるようになるとか。
特別な訓練って???
よくわからないが、お腹を鍛える、
お腹をしぼるような、呼吸のようだ。


それと彼が弾く馬頭琴(?)は、
弦をつかわず、指で弾く。
馬頭琴とは言わなかったがモンゴル語で
教えてもらったのに名前を忘れてしまった。
だけど、ちゃんと馬の彫り物がしてあり2弦だった。
batokin.jpg
umaatama.jpg

そしてこの感動を周りの人に話してみたけど
もともと「ホーミー」自体を知らない人が多いのもびっくりした。
全然感動が伝わらない・・・意外にも「ホーミー」の市民権は
薄かった・・・・・・。みんな知ってると思ってた。

モンゴルから来て、日本でモンゴルを表現できる彼が
うらやましかった。
私が外国へ行ったとき、何か日本を紹介できるものが
あるだろうか???
・・・何にもできない自分を知った日にもなった。

モンゴルの伝統衣装を着せてもらった。
男性はこの衣装にベルトをつけて帽子を
かぶるが、女性はベルトもつけないそうだ。
衣装も女性用とは形がちがうそうだが、
なんとなくこんな感じ・・・。
isho.jpg

モンゴルでもいろんな民族があるので
いろんな衣装もあるし着方もあるみたいだ。

私も男子の風に帽子もベルトもしてみたかったけど、
その国や地域の文化もあって、失礼があってはいけないので
今回は控えさせてもらった。


ありがとうございます。




初体験・講談鑑賞 [文化]

9月17日(水)

機会があって、初めて「講談」というものを聴きに行った。
「出世の白餅」という話。
女流講談師の旭堂小二三(きょくどうこふみ)さん。
9月20日大阪・八尾生まれとのこと。もうすぐお誕生日だ!!
講談師という職業の人は日本で80人くらいしかいないそうで
しかも関西で活動している方は17名くらいだそうな・・・
その上、女性となると・・・女性ならではの苦労もあるとのこと。
話を聞いていると、落語の世界にかなり近しい感じがした。

出し物ひとつにしても、伝統的なものは必然的に男性講談モノばかり。
登場人物も主は男性で、女性は脇役にすぎない。
また、戦国モノが多いのも女性講談師には難しいところなんだろうなぁ。

さて今回の話は、戦国時代の藤堂高虎の話「出世の白餅」という講談や浪曲では
結構メジャーなネタのようだ。

内容は、藤堂高虎が主君を失い浪人だった頃の旅での話、
藤堂高虎はある旅籠(名前を忘れてしまった)で、お金もないのに、
初めから宿代を踏み倒すつもりで堂々と客人として上がり、
空腹を満たすために女中に餅を持って来させる。
kofumi1.jpg
ところが、女中は雑に白い餅を山盛に積み上げて持って来た。
藤堂は主を呼び、客に出すのにこんな体裁とは何だ?普通であれば、
盆に丁寧に積んで持ってくるものだろうと、イチャモンをつける。
困った主が、機転を利かし「いやはや、それは申し訳ない。
お侍さんが今後出世し、大きな城の持ち主になるよう、私が言いつけたもの、
城持ちと白い餅とをかけたものでございます」と。
主の言葉に藤堂は納得&感心し、喜んで餅をたらふく食べる。
藤堂は、さらに無銭の分際にもかかわらず、堂々と飲み食いし寝泊り、
翌日のお勘定の際には、これまた堂々と金がないからと宿代・飲食代をつけといてくれ、
おまけに路銀まで借してくれ、というあつかましさ。
kofumi2.jpg
返済は藤堂が一国一城の主になったあかつきには、何倍にもして返すという。
しかも、見送りも店のもの全員に丁寧にせよ、との要望。
主は、あまりにもあつかましさと堂々たる態度に
・・・もしやということもあるやもと、要望の倍の路銀まで貸し、旅立たせる。
その後、とうとうりっぱに一国一城の大名となった藤堂高虎は、
そのときの宿屋を国の常宿とし、末代まで大切にしたとのこと。

ちなみに実際の藤堂高虎の旗印は「三つ餅」。
この話が本当で、その時の白餅と城持ちとをかけたのだろうか??

という感じ。

最近、落語に興味を持っている私には結構楽しかった。
女流講談師もまだまだ棘の道だが、応援したいと思った。

何か、ネタのひとつでもできればなぁ~~~。
でも私はオチのある落語を一度やってみたいなぁ・・・・。
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