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おかいさん [千代子おばあちゃんのご飯]

千代子おばあちゃんとは、私の祖母だ。
私が3歳の時から同居し、共働きの両親の代わりに
家事をしてくれ、私たち兄弟を育ててくれた。

千代子おばあちゃんは、奈良県吉野郡野迫川村で生まれ育った。
でも若い時に大阪に出てきて働いてた時もあったそうだ。
その頃、ビリヤード(4つ玉)もやってたらしい。
MOGAか? 
確かに、おばちゃんはいつもシュとしていて、一緒に生活していても
髪の毛が乱れたり、ダラっとした服装なんて見たことがなかった。
そしていつも寝るときは、セットした髪がつぶれないように
高い枕に頭を乗せて、起きるまで全く同じ体勢。
寝返りを打つおばあちゃんを見たこともなかった。

そんなお祖母ちゃんが作ってくれていた食事は
成長期には少し物足りないものがあったが
私のベースになっている。
そのごはんを記録していこうと思う。

第1番目は「おかいさん」だ!
okaisan1.jpg

おかいさん=お粥
奈良・和歌山の地域では茶粥を食べるところが多い。
お祖母ちゃんのおかいさんも茶粥だ。

大き目のお鍋にほうじ茶を沸かし、
そこに洗っておいたお米を入れる。
沸騰するまでは強火、その後は中火。
全体で15分でおかいさんができる。
その間かきまぜたりしない、お米の粘りが出てしまうので。
沸騰する水流でお米が勝手に踊るのに任せる。
放っておくのだ。これがコツ。

放っておくと出来上がりだ!
いとも簡単!
お鍋は大き目で2合のお米なら、3.5~4リットル位のお茶で
炊くとちょうどいいかも。
最初はシルシル(水分が多いようでも)、冷めるとお米が水分を吸収するので
ケトケト(水分を吸収してもっちりなってしまうさま)になってしまうので、
お茶を多い目がいい。
小さいお鍋で無理をすると、吹きこぼれてしまうので注意。

そして、そのとき活躍するのがこの
「ちゃんぶくろ(=茶袋)」
okaisan2.jpg
okaisan3.jpg
木綿でつくった袋にお茶をいれて、入口を糸でくるくるとしばって、
お茶を沸かすのだ。
現在ではティーパックに入ったものを使うのも便利だ。






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コメント 3

管理人ことカンチャン

茶がゆ、懐かしいですねぇ。。。♪

奈良県の吉野(父の田舎)に行った時は
よく作ってもらっていました。。。

特に寒い時期は体があったまって
ホカホカしてたのを覚えています。。。

野迫川村はよく撮影に行ってたところです。
今ぐらいの時期になると雲海が発生して
幻想的な雰囲気になるんですよねぇ。。。
by 管理人ことカンチャン (2010-10-29 12:42) 

なうしか

あざ~す!!
カンチャンの田舎は吉野だったんだぁ~
近いね!

そうですよ、野迫川村の写真を見せて貰った時はうれしかったです。

私が小学生のころ夏休みの一ヵ月は都会を抜け出し
野迫川村で野生のように山に川に遊びまくってました。
最初はまったく違う生活で戸惑いましたが、
都会っ子の私がサバイバルができるのも野迫川村のお陰です!

by なうしか (2010-10-30 21:47) 

ゆり~こ

恥ずかしながら茶粥…食したことないです(Тωヽ)
お粥さんって病気の時に食べるイメージが強くしかもお腹壊した時など味気ないのを無理矢理食べさされた記憶が…こんな茶粥なら食べてみたいですな)^o^(
お祖母様、格好いいですね!私の祖父もいつもキチンとポマードで白髪をリーゼントし寝る時はネットをして寝ていた記憶が…最近ポマードなんてあるのかな?!あのニオイを嗅ぐと祖父を思い出します(´∀`)
by ゆり~こ (2010-11-01 06:17) 

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