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おからの炊いたん [千代子おばあちゃんのご飯]

「おからの炊いたん」

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おからの中には、好きな具を入れていい。
でも外せないのは、椎茸と牛蒡と銀杏かなぁ、私には。

お鍋におからと具材、しょうゆ以外の調味料を入れて
柔らかくなるまで煮る、そこに薄口しょうゆを入れて
ひと煮立ち。
できあがり~

・おから
・椎茸
・人参
・牛蒡
・銀杏
・豌豆
・酒
・みりん
・薄口しょうゆ
・出汁

色とりどりが美味しそうなので、赤・黄・緑があるといいんじゃないかな。

野迫川にいるときは、お祖母ちゃんは豆腐やもしていたので
おからは、いっぱいできるのだ。
だから、おからは本当に身近なおかず。
でもその割には、おから料理の割合が少なかったのは、
作りあきたからなのかぁ~。


ホット [千代子おばあちゃんのご飯]

「ホット」

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ホットとは、とうがらしが入ったおかずのこと。
ま、野菜にとうがらしを入れたら、なんでも「ホット」になるんだが、
お祖母ちゃんが一番よく作ってくれた組み合わせはこれだ。

・小松菜
・人参
・じゃがいも
・ひろす(がんもどき)または厚揚げ
・とうがらし

味付けは、酒、みりん、出汁、薄口しょうゆ。
これもあらかじめ小松菜をかるく油で炒めるのがいい。
カロテンは油に溶けるので、吸収しやすくなるのだ。
これは、いつもお祖母ちゃんが作るたびに話してくれてた。
「青菜は、さっと油でいためたら栄養が摂れやすくなるんやよ」と。

そして基本は、菜っ葉など野菜だけでは旨みがでないので
油系のひろすや厚揚げ、薄揚げなどを入れるのがコツだ。

とうがらしは、入れすぎると子供は食べられなくなるので注意。

茄子の胡麻味噌和え [千代子おばあちゃんのご飯]

「茄子の胡麻味噌和え」

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茄子は半月切りにし、軽く湯を通しざるにあげる。
あらかじめ酒、みりん、薄口しょうゆを煮切っておいたのに
練りゴマと合わせ味噌を少し加え、茹でた茄子に絡める。
これにすり胡麻をさらにあえてできあがり♪

・茄子
・練りゴマ
・すりごま
・合わせ味噌
・酒
・みりん
・薄口しょうゆ

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↑たくさんあるように見えての茹でると少しになってしまうのだ。


菜っ葉と豆腐の粉(こ)の炊いたん [千代子おばあちゃんのご飯]

「菜っ葉と豆腐の粉(こ)の炊いたん」

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菜っ葉は大抵は小松菜だ。
豆腐のこというのは、「こ」は粉のこと、
高野豆腐を鰹節削り機で粉にし、それを一緒に炊く。

お祖母ちゃんが生まれ育った野迫川村は、
高野山に近く、村では高野豆腐をたくさん作って売りに行っていた。
そう、実は高野豆腐は高野山で作られるよりも、
周辺の村で作って、高野山に卸しに行ったものの方が多かったのだ。

お祖母ちゃん自身も、高野豆腐を作って高野山まで歩いて
売りに行っていたと聞いていた。
(野迫川村から高野山までは、約5里、=20Km、往復40Kmって凄過ぎ!)
高野豆腐には、たんぱく質が多く低カロリーの健康食品だ。

なので高野豆腐を使った料理が多い。
他にいれる具材はなんでもいいのだが
大体、じゃがいも、人参、と薄揚げまたは厚揚げが多い。

小松菜は、軽く油で炒め
しんなりしたら、出汁、酒、みりん少々を入れ
他の具材を入れ煮る、やわらかくなってきたら薄口しょうゆで味付けをし
煮立ったらできあがりだ!

おかずがいったん冷めるとぐっと味がしみ込むので
味付けは薄味にしておく。

・小松菜
・人参
・じゃがいも
・高野豆腐
・薄揚げ
・酒
・みりん
・薄口しょうゆ
・出汁


おかいさん [千代子おばあちゃんのご飯]

千代子おばあちゃんとは、私の祖母だ。
私が3歳の時から同居し、共働きの両親の代わりに
家事をしてくれ、私たち兄弟を育ててくれた。

千代子おばあちゃんは、奈良県吉野郡野迫川村で生まれ育った。
でも若い時に大阪に出てきて働いてた時もあったそうだ。
その頃、ビリヤード(4つ玉)もやってたらしい。
MOGAか? 
確かに、おばちゃんはいつもシュとしていて、一緒に生活していても
髪の毛が乱れたり、ダラっとした服装なんて見たことがなかった。
そしていつも寝るときは、セットした髪がつぶれないように
高い枕に頭を乗せて、起きるまで全く同じ体勢。
寝返りを打つおばあちゃんを見たこともなかった。

そんなお祖母ちゃんが作ってくれていた食事は
成長期には少し物足りないものがあったが
私のベースになっている。
そのごはんを記録していこうと思う。

第1番目は「おかいさん」だ!
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おかいさん=お粥
奈良・和歌山の地域では茶粥を食べるところが多い。
お祖母ちゃんのおかいさんも茶粥だ。

大き目のお鍋にほうじ茶を沸かし、
そこに洗っておいたお米を入れる。
沸騰するまでは強火、その後は中火。
全体で15分でおかいさんができる。
その間かきまぜたりしない、お米の粘りが出てしまうので。
沸騰する水流でお米が勝手に踊るのに任せる。
放っておくのだ。これがコツ。

放っておくと出来上がりだ!
いとも簡単!
お鍋は大き目で2合のお米なら、3.5~4リットル位のお茶で
炊くとちょうどいいかも。
最初はシルシル(水分が多いようでも)、冷めるとお米が水分を吸収するので
ケトケト(水分を吸収してもっちりなってしまうさま)になってしまうので、
お茶を多い目がいい。
小さいお鍋で無理をすると、吹きこぼれてしまうので注意。

そして、そのとき活躍するのがこの
「ちゃんぶくろ(=茶袋)」
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木綿でつくった袋にお茶をいれて、入口を糸でくるくるとしばって、
お茶を沸かすのだ。
現在ではティーパックに入ったものを使うのも便利だ。






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